皆さんこんにちは♪ 店長スミレです。
春陽まぶしい毎日が続いておりますが、新生活はいかがでしょうか?学校や職場の関係で広島に来られた方、新しいことを初めてみたなんで方もいらっしゃいますか?
先週はくもり続きでしたが、いよいよ桜も満開で、外出が気持ちいいですね。広島の川沿いの桜の木の下で、前より多くの人が本を読んだり、うたたねしたりと春を満喫していますね。
広島で栄えている箇所といえば駅から原爆ドームにかけての電車通りではないでしょうか。
ちょうど広島駅から電車に乗るとすぐ猿猴橋町駅があります。この猿猴、字面から猿だと思っていましたが、この猿猴橋町の猿猴は河童です。
猿猴川沿いには猿猴像と看板があります。皆様おそらく猿猴と聞くと猿を思い浮かべるためか、河童猿猴伝説の地とわざわざ河童をつけています。
この猿猴伝説ですが、なんと縄文時代!から伝わっているそうです。比治山貝塚(約紀元前1000年)があるぐらいなのですから、人々の暮らしがその頃には確かにあったはずですね。
では、河童は何なのでしょうか。河童といえば思い浮かぶのが沙悟浄なのですが有名な話でこれは和製だそうです。中国の西遊記に出てくる沙悟浄はわかりやすく解釈すると(すみません、専門家ではありませんので有識者の方は突っ込みたくなるかもしれませんが)いわば天界の汚職役人で、おそらく川の神様といったイメージなので、日本でいうところの河童とは少し違います。日本でいう河童はもっとなんというか、仙人や神様というよりかはやはり妖怪よりですしね。
と、そんなわけで猿猴を調べてみたら、どうやら大陸から渡ってきた河童を猿猴と呼ぶようですね。しかも体が茶色の毛むくじゃらということで、イメージとしては猿に近いです。なるほど。そしてこのタイプの河童はどうやら中四国・九州地方に猿猴として残っており、室町時代(1336年 – 1573年)に広まったそうですので、その時にかなり話を拡大して縄文時代から~などと広めたのかもしれません。
さらに立て看板は最後に、この猿猴はインド初の神様がルーツであるという研究もあるということが記載されています。これはおそらくインド神話(こちらも紀元前1500年~900年)のハヌマーンのことです。
そしたら確かに縄文時代からある伝説って言えないこともないでしょうか。しかし、まさか広島からだと5500kmも離れたインドの伝説とは考えつきませんでした。
このハヌマーンはヒンドゥー教の猿の神様です。ハヌマーンは体の大きさを自由に変えることができたり、空も飛ぶことができたり、あれそういう猿ってどこかで見たことありませんか?そう、西遊記の孫悟空のモデルになったともいわれています。
結論は出ていないようですけど、この西遊記、だいたい1500年代に書かれた物語です。ですので、なんとなく室町時代と時間的には合うのかなどと思ってしまいます。
真相はわかりませんけど、日本の河童も妖怪というイメージがありますけど、水神様です。インターネットがないような時代から形を変えて、いろいろな文化と混じりあいながら伝わってきた文化は面白いですね。
河童猿猴伝説の地にはおまぬけで愛嬌があるような河童の像があります。これも現代の感覚(キャラクター化)に合わせた姿なのですね、ちゃんと受け継がれていっています。ちょっぴりでもあの一般的にいうところのつるつるで緑色の肌の河童のイメージに混ざっちゃっていますけど。
桜もいよいよ満開、いろいろなところにお出かけしたい季節です。
猿猴様に祈るのはもちろんいいですが、スミレでぜひ日々の疲れを取り除きませんか?
皆様のご来店をお待ちしております。
スミレ トータルビューティーサロン Support for beauty and health
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