皆さんこんにちは♪ 店長スミレです。
桜の季節ですね。広島県の桜の開花予想は4/19、満開予想は3/26だそうです。
満開の桜の木の下で平和公園にはソメイヨシノが約300本あるそうですよ。比治山公園には1300本もの桜が植えられており、夜桜スポットとして有名ですね。
毎年この短い期間だけ美しく満開になり、多くの人が桜を楽しみに花見に行くのではないでしょうか。
ソメイヨシノは実はすべてがクローンで接ぎ木か挿し木で植えられています。それにクローンが日本全国に分布することから開花や満開の判断ができます。天気のように開花の予報があるだなんて。桜前線があるのは日本だけ、誰もがこの国を代表する花だと納得ができるのではないでしょうか。
では一体いつ頃から日本人は桜が好きなのでしょう?
花見の文化は実は奈良時代に遣唐使から中国から輸入した文化です。当時は梅を貴族が鑑賞していました。その後遣唐使が当時の技術で唐にわたるのは大変に危険、で莫大な資金も必要だったことにより廃止されました。平安時代中期ごろから桜を鑑賞する日本の独自文化として根付きました。ですので、奈良時代末期の万葉集には桜よりもはるかに梅を詠んだ歌が多かったのですが、平安時代の古今和歌集では桜の歌のほうが多くなりました。
ここで古今和歌集から歌を一つ紹介しましょう。
今年より 春知りそむる 桜花 散るといふことは ならはざらなむ
紀貫之は平安時代の前期〜中期の平安貴族で歌人です。
紀氏は名門だったのですが、応天門の変というのがありまして、藤原氏が台頭、紀氏は没落してしまいました。ですので、政治の世界ではあまり活躍しませんでしたが、その代わりに文人としては大変名を馳せました。
そんな彼が古今和歌集に残したのがこの歌です。
今年から初めて花を咲かせた桜に、散ってはいけないよ、と歌っています。なんとも風流に聞こえますけど、これも現代にしてみたら、桜が舞い散る写真付きで「桜がとてもきれい!散らなきゃいいのにね」とツイートするのとあまり変わらないのかもしれません。
現代に紀貫之が生きていたら、バズっていたのかも。それか歌だから音楽プロデューサーかも。
少し脱線すると、紀貫之で有名なのは土佐日記という、現代でいえば女性のスタイルで土佐から京都への紀行ブログを書いた、日本で最古の日記文学です。
当時の日記は記録文書に近く漢文で書くのが普通だったのですが、仮名(=女性の文字)で書きました。
理由については、土佐で亡くなった娘のことを書きたかった、自由なスタイルで書きたかった等、諸説あるようです。
ですので、彼は今でいうところの有名ブロガーであり、インフルエンサーだったのではないでしょうか。この土佐日記はのちの蜻蛉日記や和泉式部日記など女流文学にも影響したそうですし、それが現代の日本語にもちゃんとつながりますね。
桜は気がついたら咲いて、直ぐに散ってしまいます。まるで桜が、今を大事に生きていこうというメッセージを送ってくれているようではありませんか。
美しく、そして儚い、これは今も昔も何も変わらず、日本人の心の中に生き生きと根付いています。
今だって日本人は桜が咲けば桜の花見を楽しみ、写真を撮り、SNSへ投稿します。入学式、卒業式という大きなイベントも3月締め、4月はじまりと、桜に絡めてたくさんの思い出が詰まった季節です。-まあ、会社勤めをしている方だと、決算で大忙しということもあるかもしれませんね。でもやはり皆さん新しい気持ちになりませんか?
長かった冬がやっと終わり、春の訪れを感じます。
冬の間の疲れ・痛みをスミレで取り除いて、新しい季節を楽しみにお出かけしませんか♪ スミレ トータルビューティーサロン Support for beauty and health
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